日本哺乳類学会特別賞の規定に基づき,2024年度の特別賞に関し,「哺乳類科学」第64巻1 号(1月号)誌上およびホームページを通じて候補者の推薦募集を行ったところ,中西 希会員から1件の推薦があり,理事会へ審議を依頼しました.理事会において十分な審議を行ったのち,無記名投票を行った結果,伊澤雅子会員への2024年度日本哺乳類学会特別賞の授与が決定しました.
日本哺乳類学会賞規定に基づき,推薦のあった1名の候補者に対して,日本哺乳類学会賞選考委員会をオンライン会議(4月26日,委員全員出席)とメール会議にて開催しました.その選考結果をもとに,川田伸一郎氏を2024年度の第17回学会賞候補者として,理事会に推薦しました.
第11回(2024年度)日本哺乳類学会功労賞の授与候補者として三浦慎悟会員より故薮内正幸氏の推薦があり,功労賞規定に基づいて,委員3名による審議を行いました.審議の中で,薮内氏は功労賞の対象者として十分な経歴,業績を有しており,「研究業績に限らず日本哺乳類学会あるいは哺乳類学の発展に寄与・貢献した個人」であることを確認しました.以上から,委員の全員一致で,薮内氏を功労賞の授与対象者として理事会に推薦しました.
第22回奨励賞の選考は,昨年度から継続の8名の選考委員で行いました.「哺乳類科学」64巻1号にて標記募集を行い,3月31日の締め切りまでに3名の応募を得ました.
まず審査に先立ち,選考方針については昨年度同様に,1)各選考委員が全員に1位~3位の順位を付ける,2)各選考委員が各応募者に対する評価コメントを付ける,3)順位付けにあたっては学会活動への貢献,学会誌への掲載実績についても加点評価する,4)奨励賞授賞が応募者以外の若手研究者をエンカレッジする役割も認識した上で審査する,5)順位付け終了後,委員長がそれらの結果を集約して全委員に共有し,各選考委員が順位とコメントを見た上でオンライン会議を開催,合議にて授賞者を決定する,こととしました.これを受けて,4月10日~5月16日にかけて各選考委員が書類審査を行い,その結果を集約した上で共有し,5月31日に全員参加でオンライン選考会議を行いました.
従来の審査方式を変えて昨年度にとった方式が審査員に好評であったため,本年度の審査は昨年度の方法を踏襲し,各掲載論文の担当編集委員14名による1次審査,そして編集委員長を除く Mammal Study主任編集委員5名による2次審査を通じた二段階審査を行いました.1次審査において総得点上位5本を2次審査投票対象論文とし,2次審査投票の上位2編を候補としました.これら2編は1次審査および 2次審査ともに選考委員からの評価理由が明確かつ納得できるものであり,日本哺乳類学会論文賞規定第4条の要件を十分に満たしていました.
以上より,2024年度第16回日本哺乳類学会論文賞(Mammal Study Award 2024)候補として,次の2編の論文を推薦しました.
2024年度兵庫大会において審査を行いました.審査結果は以下の通りです(*=発表者).