2017年日本哺乳類学会各賞受賞者

　日本哺乳類学会特別賞の規定に基づき，2017年度の特別賞に関し，候補者の推薦募集を行ったところ，期限までに推薦はなく，本年度は受賞者なしとなった．

　2017年度の学会賞に関し，日本哺乳類学会賞規定に基づき，候補者の推薦募集を行ったところ1件の推薦があった．理事による無記名投票の結果，本川雅治氏への第10回（2017年度）日本哺乳類学会賞の授与が決定した．

　日本哺乳類学会功労賞規定に基づき，2017年5月31日に発議された2016年度第24回理事会において承認され，2名への第4回日本哺乳類学会功労賞の授与が決定した．

　日本哺乳類学会奨励賞規程に基づき、選考委員による選考を経て、2017年6月7日に発議された2016年度第27回理事会において承認され，2名への第15回日本哺乳類学会奨励賞の授与が決定した．

飯島　勇人（国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所）: 「多角的視点に基づく哺乳類管理研究－生態系として管理を成功させるために－」; 受賞の経緯; 受賞者による研究紹介
栗原　望（宇都宮大学）: 「小型鯨類の自然史研究－標本の保存と活用，そして標本を楽しむこと－」; 受賞の経緯; 受賞者による研究紹介

　日本哺乳類学会論文賞規定に基づき，選考委員からの推薦を経て， 2017年5月10日に発議された2016年度第21回理事会において，日本哺乳類学会論文賞（Mammal Study Award）に以下の2編の論文への授与が決定しました.

T. Namba and S. Ohdachi(2016) Top-down cascade effects of the long-clawed shrew (Sorex unguiculatus) on the soil invertebrate community in a cool-temperate forest. Mammal Study 41 (3): 119-130: 受賞の経緯; 受賞論文へ
N. Kobayashi, H. Okabe, I. Kawazu, N. Higashi, H. Miyahara, H. Kato and S. Uchida(2016) Spatial distribution and habitat use patterns of humpback whales in Okinawa, Japan. Mammal Study 41 (1):207-214: 受賞の経緯; 受賞論文へ

　2017年度富山大会において、審査をおこなった。審査結果は以下の通りである（＊＝発表者）。

最優秀ポスター賞: 木下えみ*・Alexei V. Abramov・Alexander P. Saveljev・Vyacheslav Solovyev・Pavel A. Kosintsev・金子弥生・西田義憲・増田隆一「アジアアナグマとヨーロッパアナグマの交雑に関する遺伝学的解析」
優秀ポスター賞: 臼井　郁*・土岐田昌和「コウモリ類における顔面形態多様化の解析ーキクガシラコウモリの鼻葉形成をとおして」; 板倉来衣人*・川田伸一郎・森さやか「岐阜・長野県産ニホンカモシカにおける異常歯の出現状況と愛知県との比較」; 石毛太一郎*・宮　正樹・潮　雅之・佐土哲也・Peter Lagan・松林尚志「コップ１杯の水からオランウータンを検出」; 本郷　峻*・中島啓裕・Etienne François Akomo-Okoue・Fred Loïque Mindonga-Nguelet「野生マンドリルの食性と土地利用の季節変化」; 篠原明男*・井上比加里・稲留健人・樫村　敦・江藤　毅・加藤悟郎・坂本信介・越本知大「コウベモグラおよびヒミズの消化管内微生物叢の比較」

日本哺乳類学会2024年度大会