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2023年日本哺乳類学会各賞受賞者

日本哺乳類学会特別賞

 日本哺乳類学会特別賞の規定に基づき,2023年度の特別賞に関し,「哺乳類科学」誌上およびホームページを通じて候補者の推薦募集を行ったところ,1件の推薦があり,理事会へ審議を依頼しました.理事会において十分な審議を行ったのち,無記名投票を行った結果,石井信夫会員への2023年度日本哺乳類学会特別賞の授与が決定しました.

石井信夫(東京女子大学名誉教授)
受賞の経緯

日本哺乳類学会賞(第16回)

 日本哺乳類学会賞規定に基づき,「哺乳類科学」誌面および学会ホームページを通じて2023年度の学会賞候補者を募集したところ,1件の推薦がありました.選考委員会は提出された推薦理由書をもとに審議を行った結果,この1名を学会賞受賞候補者として理事会に推薦することを決定しました.理事による無記名投票の結果,大舘智志会員への第16回(2023年度)日本哺乳類学会書の授与が決定しました.

大舘智志(北海道大学)
「トガリネズミ類等の真無盲腸類の生態と進化に関する国際的研究の展開」
受賞の経緯

日本哺乳類学会功労賞(第10回)

 2023年度の日本哺乳類学会功労賞の授与候補者として1件の推薦があり,日本哺乳類学会功労賞規定に基づき3名の選考委員による選考の結果,柏木牧子氏を功労賞の授与対象者として理事会に推薦することを全会一致で検討しました.理事会で審議を行った後,功労賞の授与が決定しました.

柏木牧子 氏
受賞の経緯

日本哺乳類学会奨励賞(第21回)

 第21回奨励賞の選考は,理事会承認された8名の選考委員で行いました.「哺乳類科学」にて標記募集を行い,3月31日の締め切りまでに7名の応募を得ました.業績の質と量の他,学会活動への貢献,学会誌への掲載実績や査読実績についても加点評価しました.また選考にあたってはこれらに加え,授賞者には授賞理由としてふさわしい核となる業績があってほしい,今後の主体的研究の発展性を期待させる業績であってほしい,今後の哺乳類学の発展への寄与を予感させてほしい,といった論点から議論を行いました.議論の結果,本年度の授賞者として2名を推薦し,理事会による承認を得ました.

中林 雅 氏
「東南アジアの食肉類,特にジャコウネコに関する一連の研究」
受賞の経緯
池田 敬 氏
「ニホンジカやイノシシを中心とした人と野生動物の関係に関する研究」
受賞の経緯

日本哺乳類学会論文賞(第15回)

 日本哺乳類学会論文賞規定に基づき,日本哺乳類学会論文賞(Mammal Study Award)に以下の論文への授与が決定しました.

Shota Murakami, Kimiyuki Tsuchiya, Keisuke Nakata, Mana Nishikata, Kazuhiro Kitada, Hitoshi Suzuki (2022) A kit mutation associated with black-eyed white phenotype in the grey red-backed vole, Myodes rufocanus. Mammal Study 47(4): 235–247.
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Yuta Inoue, Yutaro Suzuki, Kaori Hanazaki, Hitoshi Suzuki (2022) Quaternary environmental changes shaped mitochondrial DNA diversity in the large Japanese wood mouse Apodemus speciosus in Hokkaido, Japan. Mammal Study 47(4): 249–259.
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日本哺乳類学会ポスター賞

 2023年度沖縄大会において審査を行いました.審査結果は以下の通りです(*=発表者).

最優秀ポスター賞
中村汐里*・山﨑淳平・松本直也・萩野恭伍・坂元秀行・山中正実・中西将尚・神保美渚・栁川洋二郎・伊藤英之・坪田敏男・下鶴倫人
「ヒグマにおける毛根DNAのメチル化レベルを指標とした年齢推定の試み」
優秀ポスター賞
仁賀佳史*・藤岡慧明・Olga Heim・野見亮人・福井 大・飛龍志津子
「野外環境下におけるヤマコウモリの音響採餌行動 -音響計測とGPSトラッキングによる相補的研究-」
兼 祐翔*・髙田隼人・早川卓志・福井 大・井上英治
「DNAメタバーコーディングを用いた富士北麓に生息する食虫性コウモリ3種の食性解析」
吉村恒熙*
「直接観察で見えてきた野生アカギツネの社会行動の発達」
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