柏木氏は長きにわたり,本学会の学会誌Mammal Studyの表紙画を描き続けてきた.積み重ねられたイラストは,対象の動物を描くだけではなく,その姿や行動,暮らしぶりを活き活きと伝え,見る者に哺乳類の世界を温かくまた力強く伝えてきた.毎号の表紙画は,Mammal Studyのアイデンティティを世界に伝え広めることに貢献したと認められる.哺乳類学および日本哺乳類学会の発展に多大な寄与をしてきたことから,日本哺乳類学会功労賞にふさわしいと判断した.