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村上興正氏

1939年生まれ.元京都大学理学部講師,現京都精華大学講師.
「日本哺乳動物学会」と「日本哺乳類学会」が合併し,新しい「日本哺乳類学会」として発足した1987年から2004年までの18年間にわたり評議員として学会運営に尽力されたほか,2000~2005年に保護管理専門委員会委員長を務められた功績がある.長年にわたる自然保護や野生動物保護管理,外来生物対策に関する活動により,2003年に日本生態学会功労賞,平成24年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受賞される.村上氏の研究活動は,アカネズミの発育・成長,年齢査定法,個体数変動などの生態学的研究から始まり,カモシカ,シカなどの獣害,外来生物対策など哺乳類の保全に対し,生態学的視点に基づく政策提言を行うなど基礎と応用にわたっている.業績は『生態系の保護と管理Ⅱ,動物生態学講座35-b』(分担執筆,共立出版),『外来種ハンドブック』(編者,他人書館),『自然再生ハンドブック』(分担執筆,地人書館)など多数の著書がある.日本哺乳類学会は村上興正先生が永年の会員であり,学会を支えていただいたことに敬意を表し,ここに日本哺乳類学会特別賞を授与する.

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