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遠藤秀紀氏

1965年東京都生まれ.国立科学博物館動物研究部研究官,京都大学霊長類研究所教授をへて,現,東京大学総合研究博物館教授.獣医師,獣医学博士.哺乳類の比較解剖学,進化系統分類学の発展に寄与する.形態をつねに機能性と歴史性の2 つの視点から分析する重要性を指摘し,パンダの掌やアリクイの顎などについて新たな知見を発表し続けてきた.またトゲネズミ類の分類などアジア産哺乳類の分類学に取り組み,貢献してきた.あわせて,動物遺体と標本を文化の基礎として保存する「遺体科学」を提唱している.著書に『ウシの動物学』(2001年),『哺乳類の進化』(2002年),『遺体科学の挑戦』(2006年),『動物解剖学』(2013年,以上4点はいずれも東京大学出版会),『パンダの死体はよみがえる』(2005年,筑摩書房),『人体失敗の進化史』(2006年,光文社)など,また,動物解剖学の魅力を伝えた普及書,『解剖男』(2006年,講談社)や『東大夢教授』(2011年,リトルモア)など多数を出版している.現在,最も精力的に活躍し,社会と切り結びながら哺乳類学の発展に寄与している日本哺乳類学会会員である.なお“Mammal Study”の編集委員長として,1 巻4 号化と,インパクトファクターの取得を実現したことを付記しておきたい.

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