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金子之史氏

 1944 年生まれ.香川大学教授,1996 ~ 2002 年には香川大学教育学部付属坂出小学校校長・幼稚園長を兼務され,退職後に香川大学名誉教授.また「日本哺乳動物学会」と「日本哺乳類学会」が合併し,新しい「日本哺乳類学会」として発足した1987 年から2004 年までの18 年間にわたり評議員として学会運営に尽力されたほか,「哺乳類科学」編集委員長,1991年度高松大会会長を務められた功績があります.1993年には日本生物地理学会賞を受賞されました.京都大学大学院時代に徳田御念,田隅本生の指導を受けられました.大学院ではハタネズミを研究対象とされていましたが,「ハタネズミのいない島四国」の香川大学に着任されて以来,その原因を探る35年間の学究生活を過ごされました.その過程で四国の独特の地形と野ネズミの分布の関係を調べることにより「地形的分布」という概念に辿りつきます.この研究過程は『ネズミの分類学 生物地理学の視点』(東大出版)に詳細に述べられています.業績は野ネズミ類の形態,生態,地理分布を中心に多数の論文を執筆されました.そのほかに『日本の哺乳類』(分担執筆,東海大学出版会),『レッドデータ日本の哺乳類』(分担執筆,文一総合出版)など多数の著書があります.

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