2013年度の奨励賞候補者として5名の応募がありました.これを受けて,選考委員会において厳正な審議をした結果,福井 大氏(和歌山大学地域創造支援機構 特任助教)と小池伸介氏(東京農工大学大学院農学研究院 講師)が受賞にふさわしいと判断されました.
福井氏は,筆頭著者の原著論文を多数発表されており, Mammal Study,哺乳類学会誌へ高い貢献度をお持ちです.哺乳類学の中で最重要基盤となる標本採集,フィールド調査において優れており,さまざまな視点から多様な研究を行っておられます.国際経験も豊富であります.近年国内で研究が進んでいる日本のコウモリ類に関する学術研究の発展においてなくてはならない人材であるとともに,リーダーとなりうる資質をお持ちです.
小池氏は,筆頭著者相当の原著論文数,本学会関係雑誌への掲載論文が非常に多くあります.Mammal Study,哺乳類学会誌へ高い貢献度をお持ちです.研究活動は,クマ類に関するものが中心ではありますが,それだけにとどまらず,多岐にわたっていることも今後の発展や活躍が期待される点です.現在教育に携わるポストにあり,後進の指導的立場として活躍することも期待されます.