近年、学校教育や動物展示施設などでの社会教育で哺乳類が盛んに取り上げられ、一般に紹介されるようになりました。遠い外国で撮影された動物の映像などを見ると、その種が日本では何と呼ばれているのかに興味を持たれる方も多いかと思います。日本哺乳類学会では、専門外の方へ哺乳類分類群に対する共通認識を促す和名の整備が必要であると考えました。そこで日本哺乳類学会の「分類群名・標本検討委員会」は世界哺乳類標準和名プロジェクトを開始し、各分類群に対応する共通の和名、すなわち「標準和名」の整備を目的として「世界哺乳類標準和名目録」を2017年9月に作成し、本学会の和文誌である「哺乳類科学」の第58巻別冊として2018年6月に公開しました。
川田伸一郎・岩佐真宏・福井 大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽 創・姉崎智子・横畑泰志. 2018. 世界哺乳類標準和名目録. 哺乳類科学58(別冊):1-53.
日本哺乳類学会では、この世界哺乳類標準和名目録のさらなる普及と利便性を考慮した結果、2018年12月にHPにおいて目録のエクセルファイル版を公開しました。その後、主として属名の変更といった学名の修正に対応するために、改訂版の作業に取り組んでおり、「世界哺乳類標準和名リスト2021年度版」として公開する運びとなりました。利用にあたっては、利用規約をよくお読み頂いたうえで、利用規約を承諾してからご利用下さい。
なお、本学会はリストと異なる和名の使用を制限することが自由な研究活動や執筆活動を妨げるものであってはならないと考えています。そのため、ここで提示する和名は、あくまでも日本哺乳類学会が「推奨する」標準和名であることを明記しておきます。
履歴
2021/12/24:list_20211223.xlsx,list_20211223.pdfを公開.
2021/12/16:list_20211216.xlsx,list_20211216.pdfを公開.表の分割位置を修正.「真無盲腸目」に訂正.
2021/12/10:list_20211207.xlsx,list_20211207.pdfを公開.
日本哺乳類学会が学会ホームページで公開する学会推奨「世界哺乳類標準和名リスト」(以下「リスト」とする)について,利用規定を以下のように定める.
利用の際は引用を明記すること.
川田伸一郎・岩佐真宏・福井 大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽 創・姉崎智子・鈴木 聡・押田龍夫・横畑泰志. 2021. 世界哺乳類標準和名リスト2021年度版.URL:https://www.mammalogy.jp/list/index.html
なお初版の引用は以下の通り,
川田伸一郎・岩佐真宏・福井 大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽 創・姉崎智子・横畑泰志. 2018. 世界哺乳類標準和名目録. 哺乳類科学58(別冊):1-53.
URL: https://doi.org/10.11238/mammalianscience.58.S1
利用にあたっての相談連絡先
日本哺乳類学会 分類群名・標本検討委員会
e-mail: specimens_committee [at] mammalogy.jp
([at]を @ に変えて下さい)
以上.