日本哺乳類学会会員の皆様,
分類群名・標本委員会の川田です.当委員会では世界の哺乳類分類群名に学会推奨の標準和名を与える作業を進めてまいりました.ずいぶん時間がかかりましたが,ようやく一通りの和名を委員会案として取りまとめることができました.
委員会としては,上記委員会案が広く哺乳類学会員の皆様に認められるものにしたいと考えております.そこで,今回学会ホームページでリストを公開し,会員の皆様にご意見を伺いたいと思いご連絡いたしました.リストは日本哺乳類学会のHP
http://www.mammalogy.jp/doc/20170728.pdf
ダウンロード期間は終了しました
内にて公開しておりますので,ダウンロードできます(8月18日まで).分類群ごとに「しおり」を入れてあります.関心をお持ちの方は特定の分類群でも結構ですので,ご覧いただければ幸いです.もしお気づきの点がありましたら,川田宛
kawada■kahaku.go.jp(←■を@に変更してください)
までメールでご連絡いただければ,委員会内で再度検討いたします.どうぞよろしくお願いいたします.
以下,リストについて若干説明いたします.
委員会案は2005年に出版された『Mammal Species of the World, 3rd Ed.』を底本として,2015年出版の『The Wild Mammals of Japan, Second edition』の情報をもとに学名を整理したリストに対して,今泉(1988)の『世界哺乳類和名辞典』から分類群名を引用し,さらに和名が付されていない種について各委員が和名を決定したものです.
ごく一部の種に関しては2つの和名が併記となっているものもあります.いずれも一般によくつかわれるものに関しては残さざるを得ないと判断したものです.
上記のような作業ですので,近年の分類学的再編には対応できておりません.基本的に学名対和名の関係を明確にすることを本プロジェクトの目的としておりますので,ご了承ください.2005年以降に新種として記載された種に関しては,今後和名を検討していくことにしております.分類の変更等にも対処していくつもりですので,今後の作業にご期待ください.
日本哺乳類学会 分類群名・標本検討委員会
委員長 川田伸一郎
メール:kawada■kahaku.go.jp(←■を@に変更してください)