ヒグマをもっと知ろう!―森の王者の進化・生態・人との関わり
- 日時:
- 2025年8月24日(日曜日)
- 会場:
- 札幌市教育文化会館(〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西13丁目)
ヒグマは北米大陸からユーラシア大陸の西端まで広く分布し、日本では北海道にのみ生息している日本最大の陸生大型哺乳類です。そのため、北海道を象徴する動物とみなされています。しかし、ヒグマは人間活動の影響により、世界的に生息域と個体数が減少してきました。ところが近年、北海道や北欧などでは生息圏が拡大しており、その結果、ヒグマと人間との軋轢が社会的な問題となっている事態も発生しています。
ヒグマは古今東西において畏敬や尊敬、敬愛の対象とされる一方で、恐怖の象徴としても認識される、非常にアンビバレントな存在です。しかし、その多面的な話題性にもかかわらず、ヒグマに関する基礎的な知識は一般には十分に知られていないのが現状です。
本シンポジウムでは、北海道を代表する哺乳類であるヒグマについての進化学や生態学の最前線の研究成果を紹介します。また、ヒグマとアイヌ文化との関わりや、近年の人間との摩擦に関する議論も行い、ヒグマとの共存に向けた理解を深めることを目指しています。
講演
- 1・「ヒグマの進化とヒトとの出会い」
- 増田隆一(北海道大学 大学院理学研究院)
- 2・「ヒグマはどのように草食に進化したのか:生態と生理からの考察」
- 坪田敏男(北海道大学 大学院獣医学研究院)
- 3・「北海道のヒグマの個体数推定と管理」
- 間野勉((地独)北海道立総合研究機構 道総研フェロー)
- 4・「アイヌ民族の在来文化におけるヒグマの地位」
- 北原モコットゥナㇱ(北海道大学 アイヌ・先住民研究センター)
パネルディスカッション
- パネラー・
- 勝島日向子(北海道大学 大学院環境科学院)
- 司会・
- 押田龍夫(帯広畜産大学)
※詳細は準備中(一部内容に変更がでる可能性もあります)。