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宮尾嶽雄氏

(故)宮尾 嶽雄氏(1932年-2016年)は,信州大学教育学部松本分校を卒業後,長野県南佐久郡の小学校教諭に採用され,その後信州大学医学部第二解剖学教室の助手,助教授,愛知学院大学教授となった.

 信州大学教育学部在学中は日本の「成長学」を確立した(故)清水三雄教授の薫陶を受け,昆虫の生活史および成長の研究をおこなったが,別学部である医学部の解剖学教室(鈴木誠教授:人類学)に入局するにあたり,研究テーマを昆虫学から哺乳類の解剖学・成長に改め,以後,信州大学医学部,愛知学院大学歯学部のそれぞれ解剖学講座の所属である間は医学・歯学の解剖学学生教育を続ける傍ら哺乳類学の研究を続けた.
 宮尾氏は,大学教員として医療系学部の学生教育にたずさわる一方,研究面では地域の哺乳類研究(分布・生態・進化)を続け,多数の論文・著書等を発表した(著書32篇,総説28編,論文137編,報告書30編,その他).とくに日本各地における小型哺乳類の捕獲調査に基づく多数の論文は,小型哺乳類の分布,生態,形態等に関するその後の研究の基礎となり,その発展に大きく貢献している.また,「日本哺乳類学会」の前身である「日本哺乳動物学会」(評議員,大会長)および「哺乳類研究グループ」(「哺乳類科学」編集担当)に所属して,日本の哺乳類学の確立において重要な役割を果たした.

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